英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

後置修飾に慣れよう! 都立自校作成問題の長文を読むために

毎週土曜日の2限目は「都立高校入試対策授業」を行っています。都立の特に自校問題作成高校は「そこそこ難しい英文を極めて速く読む」必要があるのですが、その際にカギとなるのが後置修飾の意味を正しくとらえることです。

日本語では修飾語(=ある語句を説明する語句)は被修飾語句(=修飾される語句)の前に置かれます

(a) 面白い本 修飾語=面白い、被修飾語=本

これは英語でも同じです。

(a') an interesting book 修飾語= interesting、被修飾語= book

しかし英語の場合修飾語句が2語以上になると被修飾語句の後に置かれることがあります。

(b) 中学生にとって面白い本 修飾語句=中学生にとって面白い、被修飾語=本

(b') a book interesting to junior high school students

  修飾語句= interesting to junior high school students、被修飾語= book

このように修飾語句被修飾語の後方に置かれるような修飾方法を「後置修飾」と呼びます。以前ブログでも扱った「名詞+SV」の形も後置修飾です。

ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com

ではここで後置修飾の例を見ていきましょう。

(c) the boy <playing the piano>(現在分詞による後置修飾)

 <ピアノを弾いている>少年

(d) a book <written five hundred years ago>(過去分詞による後置修飾)

 <500年前に書かれた>本

(e) a Japanese anime <many Americans know>接触節による後置修飾)

 <多くのアメリカ人が知っている>日本のアニメ

(f) a girl <who speaks Chinese and Japanese>(関係代名詞節による後置修飾)

 <日本語と中国語を話す>女の子

英文でも日本文でも< >内が修飾語句です。

 

このような後置修飾を含む句で最も大切なことはそれ自体が大きな名詞のかたまりになっていてそれを含む英文中でS・O・Cのいずれかになっているという認識です。

(c') The boy <playing the piano> is my cousin.( the boy=S)

 <ピアノを弾いている>少年は私のいとこです。

(d') I read a book <written five hundred years ago>.( a book O)

 私は<500年前に書かれた>本を読みました。

(e) This is a Japanese anime <many Americans know>.( a Japanese anime=C)

 これは<たくさんのアメリカ人が知ってる>日本のアニメです。

高校入試の長文を読んでいるとこのような後置修飾を含む文がたくさん出てきます。特に都立の日比谷・西・戸山・国際・青山・新宿などの自校作成問題高校の入試では、このような文に慣れてスピーディーにその意味を取れるようにすることがとても大切なのです。

いかがでしたでしょうか?

See you soon!