英語指導吉田塾 塾長ブログ

東京は池袋と渋谷で英語専門塾を営んでいる塾長の呟き

疑問詞が主語になっている疑問文

日本語では疑問文を作るときに文末に「か」を付けます

彼は秋田出身です。(断定=平叙文)

彼は秋田市出身です。(疑問文)

 

英語では・・・

(a) He is from Akita.(平叙文)

(b) Is he from Akita?(疑問文)

be動詞文だと主語の前にbe動詞を移動し、文末に?を付けます。

(c) He likes dancing.(平叙文)

(d) Does he like dancing?(疑問文)

一般動詞文だと Do / Does / Did という助動詞を主語の前に置きます。

(e) He can speak French.(平叙文)

(f) Can he speak French?(疑問文)

canmay のような助動詞がある文では助動詞を主語の前に移動します。

 

このように英語の疑問文は通常の

主語+動詞(=S+V)

という語順を

動詞 or 助動詞+主語(=V or V’+S)

*V’=助動詞

という語順(=倒置)にすることで疑問文であることを示します

 

ところがこれには例外があります。

(g) Who painted this picture?ーMy faather did.

              V

 誰がこの絵を描いたのですか?―私の父が書きました。

上の文のようにwho という疑問詞が主語になった疑問文ではたとえ一般動詞文であっても Do / Does / Did は使われません

 

これは疑問詞の「常に文頭(or 節の先頭)に置かれるという性質のために主語である疑問詞の前に Do / Does / Did を置くことができなくなるためだと思われます。結果的に

(h) What did he say to you?

        O      V'  S     V

 彼は何をあなたに言ったのですか?

(i) What made you so sad?

       S        V

 何があなたをそんなに悲しませたのですか?

(h) のように疑問詞 what がO(=目的語)のときは he という主語の前に did を置き

疑問詞+助動詞+主語+動詞(=O+V'+S+V)

という語順になりますが、(i) のようにwhat が主語の場合は

疑問詞+動詞(=S+V)

という語順になります。もう少し例を見てみましょう!

(J) What is important to you?

          V

 何が君にとって重要なのですか?

(k) What happened last night?

       S           V

 何が昨夜起きたのですか?

(l) What will happen tomorrow?

       S      V'      V

いかがでしたでしょうか?疑問詞が主語になっている文(=「何が?」「だれが?」等)では Do / Does / Did は使わずに「主語(=疑問詞)+動詞」という語順になることを覚えておきましょう!

See you soon!