昨日は仮定法について書きました。
ikebukuroyoshidajuku.hatenablog.com
昨日仮定法とは「事実とは異なる、あるいは実現の可能性が低いことを表すときに使う特別な動詞の形」と定義しました。今日はその「特別な形」という点について簡単に説明します。
英語では事実と仮定や願望を表すときで動詞の形を変えます。
事実とは異なる仮定や願望を表すとき→仮定法(=特別な動詞の形)
事実を事実として表すときの動詞の形→直説法(≒時制)
これまで現在形とか過去形とか現在完了形と言っていたのは全て直説法の動詞の形です。仮定法は突き詰めると「特別な動詞の形」でしたから直説法のときに学んだ時制と少しだけ異なります。それは・・・
直説法
現在のこと→現在形(現在進行形、現在完了形、現在完了進行形含む)
過去のこと→過去形(過去進行形、過去完了形、過去完了進行形含む)
未来のこと→will や be going to を動詞につける
仮定法
現在のこと→過去形、過去進行形
過去のこと→過去完了形、過去完了進行形
未来のこと→ 過去形、過去進行形(主に慣用表現で)
具体的に見てみましょう!
(a) If it were sunny today, I would go to Minami Ikebukuro Park.
もし今日晴れていたら、南池袋公園に行ったのに。
現実は「今日は雨が降っていて、南池袋公園には行っていない」のですが「仮に晴れていたら、行っているだろう」という「現在の事実とは異なる仮定」をしています。よって動詞は過去形になります。
(b) If it had been sunny yesterday, I would have gone to MInami Ikebukuro Park.
もし昨日晴れていたら、南池袋公園へ行っていただろうに。
現実は「昨日は雨が降っていて、南池袋公園には行っていなかった」のですが「仮に晴れていたら、行っていただろう」という「過去の事実とは異なる仮定」をしています。よって動詞は過去完了形になります。
もう少し見てみましょう。
(c) I wsh I were in Okinawa now.
今沖縄だったら(=にいたら)いいのに。
現在事実としては寒いところにいて「沖縄にいたらよかった」という「現在の事実とは異なる仮定」をしています。よって動詞は仮定法で過去形になります。ちなみに願っているのは事実なので wish は直説法で現在形です。
(d) I wish I had studied English harder when I was a student.
学生のときにもっと英語を勉強していたら良かったのに。
今は大人になっていて過去を振り返って「学生時代にもっと英語を勉強しておけば良かった」と「過去の事実とは異なる仮定」をしています。よって動詞は仮定法で過去完了形になります。
いかがでしたでしょうか?とにかく仮定法を使う場合はその仮定内容が「いつのことなのか?」に注目して・・・
現在のこと → 過去形
過去のこと → 過去完了形
とシンプルに考えましょう!
See you next time!