中高一貫校だと中2の終わりに、公立中だと中3の2学期に関係代名詞に入ります。そして関係代名詞の入った英文を習うと最初はどうしても混乱します。理由は2つ。1つの文の中に主語と述語動詞が2つ入っていること、そして日本語と英語で語順が大きく異なることです。具体的に見ていきましょう!
(a) This is a boy who can speak Japanese well.
訳例1 この少年は日本語が上手です。(△)
(a) の英文の who が関係代名詞です。これを訳例1のように「ざっくりとした意味」を捉えて訳すのはあまり好ましくありません。先ずは直訳(=英文と日本文の文構造を合わせた訳)で・・・
訳例2 こちらは日本語を上手に話す少年です。(〇)
とするのが良いでしょう。というのもこの英文は下記のように( )内の節(=SVを含む句)が a boy を修飾(=説明)しているので日本語もそれに対応させた方が英作文を書くときに役立つからです。
(a) This is a boy (who can speak Japanese well).
訳例2 こちらは(彼は日本語を上手に話す)少年です。
ここまでは割と皆さん簡単に理解してくれます。難しいのは次のようなパターンです。
(b) The boy who speak Japnese well is my friend.
訳例3 その少年は日本語を上手して友達になりました。(×)
これもこのような「ざっくりとした意味」で捉えるのではなく・・・
訳例4 日本語を上手に話すその少年は私の友達です。(〇)
と直訳できるようにしましょう!
(b) The boy (who speak Japnese well) is my friend.
訳例4 (彼は日本語を上手に話す)その少年は私の友達です。
英語では離れている the boy と is my friend が主語と述語であることを押さえた訳を書くことが大切です。英文を理解する段階でこのように捉えていれば次のような和文英訳の際も同様に考えて正しい英文を書くことができます。
(c) これは日本で人気がある小説です。
→ これは(日本で人気がある)小説です。
→ This is a novel ( which is popular ) in Japan.
(d) うちの隣に引っ越してきた人は中国出身です。
→ (うちの隣に引っ越してきた)人は中国出身です。
→ The person (who moved to the next door )is from China.
このように関係代名詞を含んだ英文(そして日本文)の意味を考える際は先ずは主節(=メインの節)の主語と述語を押さえることが大切なのです!
See you next time!